近海まぐろはえ縄船 良栄丸


温暖で黒潮の漁場、古来よりの好漁場であった尾鷲。かつてはマグロの水揚げも盛んに行われておりました。
いつしか、はえ縄漁、まき網漁も少なくなり、まぐろも尾鷲港から姿を見せなくなっていきます。

「もう一度、尾鷲にまぐろを。活気のあるまちを。」
次代の漁師づくり、魚のまち“尾鷲”の再興を目指した新しい取り組みとして、尾鷲物産が2013年6月に良栄丸を新造船しました。

尾鷲より、おいしいマグロを届けます。
 


良栄丸のまぐろ

年間を通して操業する良栄丸ですが、時期により漁場が変わります。
それぞれの時期のおいしいマグロを追いかけて北から南へ。各漁場から生マグロを届けます。


良栄丸で水揚げされるまぐろは、なんといっても「生」!
生のまま鮮度の良く尾鷲で水揚げするために、いくつかの工夫を行っています。
生きて水揚げされたマグロは船上で1尾1尾ていねいにエラとハラ(内臓)を処理します。
とても手間がかかるので、ビンチョウマグロではあまり行われない作業です。

また、船にも工夫があります。
冷却層には海水と真水を調合した水が入っており、この配合により、まぐろを凍らすことなく生のまま保存することを可能としています。
量より質を重視。魚層の積載量も従来の船よりも小さく、その分防熱壁の厚さを1.5倍に。
冷却パイプも一回り太くし、積載量よりも冷却力・鮮度保持に力を入れました。
とびきり新鮮なマグロを自信をもって尾鷲港に水あげします。